CAR WARS 年表

(2021/02/18 公開。

 2021/03/01 改行位置を修正。)


ホビージャパン社から1987年にリリースされた日本語版では、下記のような年表が冒頭に載っていました。


■2000年

・連邦政府は、いよいよ減少しつつある石油および天然ガスの生産と供給を国有化する。

・これに反発したテキサス、オクラホマ、そしてルイジアナの州議会は連邦を脱退し、独自にこれらの天然資源の国有化宣言を発する。

・続く連邦軍との間の激しい戦闘によって、新しい国境線の両側で、両者の油田が幾つも破壊された。


■2003年

・「ガルフ・オア・バスト」戦役での激戦の末、合衆国軍の進撃は中部テキサスの丘陵地帯で阻止される。

・反乱軍は失地回復の作戦を始める。


■2004年

・テキサス条約が調印され、第2次南北戦争は終了した。

・「自由産油州連合」を形成していたオクラホマ、テキサス、ルイジアナは、それぞれ独立した3つの国家となる。


■2012年

・ネブラスカで穀物に病害が発生し、またたく間に隣接地域に広まる。

・時を同じくして同じような病害がウクライナでも生じる。

・これは意図的な生物兵器による戦争行為だという非難の応酬の後、核ミサイルの応酬が始まる。

・驚くべきことに、衛星防衛システムは飛来するミサイルの事実上ほとんどを宇宙空間で阻止、破壊してしまい、放射性降下物の大半は大気圏外で散り、地球そのものにはほとんど被害を及ぼさなかったのである。しかしその間にも、大麦とゴマを除いた全世界の穀物のストックは完全に底をつきつつあった。

・世界中で食糧危機が発生する。

・病害は、保存してある穀物には何ら影響をもたらさなかったので、アメリカは他の多くの国々よりももう少し長い間、耐えることができた。


■2016年

・「食糧暴動」起こる。

・都市の「要塞」化が始まる。

・政府当局は、もはや国土の大半で秩序を保つことができなくなる。


■2018年

・要塞都市の外のアメリカ国土の大部分はギャング団が支配するようになる。

・プランクトン農場が食糧生産を開始する。


■2020年

・多数の大都市が放棄される。

・政府当局は権威を回復するが、行政権は各地方に分散される。

・経済は弱体化したものの、食料配給制のもと存続している。

・失業率は37%。


■2022年

・最高裁判所は、闘技場での試合における殺人は犯罪ではないとの判断を示す。

・「死のスポーツ」がポピュラーになる。

・テレビは、食糧生産に次ぐ国内第2位の産業となる。


■2023年

・「クレイジー・ジョー」ハーシュマンが、愛車に装備した.50口径機関銃によってフレスノ破滅レースで勝利を収める。「オートデュアル」──自動車の決闘──という言葉が、スポーツ記者によって初めて使われる。


■2024年

・テキサス州オースティンのショッピング街に、アルマジロ・オートデュアル・アリーナがオープンする。


■2025年

・オートデュアルは、コンバット・フットボールと決闘を抜いて最もポピュラーなテレビ・スポーツとなる。

・さらに8ヶ所のアリーナが北アメリカでオープンする。

・「アメリカオートデュアル協会(AADA)」が設立される。


■2026年

・ユタのオートデュアリストたちが、無法地帯のオートバイ・ギャング団に対抗するための自警団を組織する。

・AADAはまた、オートバイ・ギャング団その他の地方警察を悩ます災難と戦うオートデュアリスト組織を援助するために、地域アドバイザーの派遣を始める。


■2027年

・警察は、公道上でのデュアリストたちの武装車を統制しきれなくなる。

・私的な決闘が増大する。


■2028年

・多くの地方で「自衛を目的とする」──極めてあいまいな定義だが──自動車の武装が合法化される。都市の外での決闘は、いまや14の州で合法化され、その他大多数の州でも黙認されるようになる。


■2029年

・多種多様の自動車用兵器が全米の自動車メーカーで「オプション装備」として製造され、あるいは輸入されるようになる。


■2030年

・統計によると、「襲撃そして略奪」型のオートバイおよび自動車ギャング団の数は大いに減少する。

・地方の不動産がその価値を増やし始める。

・司法当局は市民の自家用車の武装を信用してはいるものの、「ギャング団はすべていなくなってしまったわけではなく、今やその武装は我々のそれに勝ってさえいる・・・」と注意を喚起する。

・オートデュアルは39の州で合法化される。

・自由産油州連合も同様。


■2031年

・そして現在、「カー・ウォーズ」……


このゲームが米国でリリースされたのが1980年。世紀末をなんとなく感じて、日本では「ノストラダムスの大予言」とかが流行していた時代であったと記憶しています。

このゲームの世界観は、そんな時代背景を映したものだったのかな、と考えています。

ゲームの世界では、都市部は社会が機能していますが、都市と都市を繋ぐハイウェイではオートバイギャングによる略奪が横行していたりします。

日本人には「北〇の拳」や「マッド〇ックス2」のような無法な世界が連想しやすいかも。


ボードゲームとRPGに関する駄文

はじめまして。あるいはこんにちは。 少年時代を昭和で過ごしたロートルです。 令和になり、試しにサイトなどを開設してみようと思い立ちました。 ネタを何にするかと見廻したところ、僅かですが手持ちのアナログゲームが目に留まったのでこれを少しずつ紹介していこうと思います。 自己満足のためのサイトですがご容赦を。