カー・ウォーズのルールで、TVや映画等で観た乗り物を作れるかをやってみます。
記号の意味は下記になります。
○:ほぼ再現可能
△:一部再現可能(不足分のデータは自作する必要がありそう)
×:作れない または 不適切
乗り物名:軽自動車の各タイプ
出典:実際の軽自動車
・邦訳版のみで:○
・未訳データで:○
軽自動車は日本独自の規格の車です。
我々にとっては親近感のある自動車ですのでついつい「カー・ウォーズで再現できないかな」と考えてしまいます。まあ実車に武器があるわけではありませんので、「○」という判定にしました。
…これだけで今回の記事を終えるのもチョット寂しいので、軽自動車を何輛かピックアップして実際に構築してみますね。
やってみるとわかりますが、
「軽だからボディ・サイズは"サブコンパクト"で!」
とか
「軽だからパワープラントは"小型"で!」
と考えていると4人乗りの軽自動車が作れないことに気付きます。
・2シーターのオープンカータイプ
おそらく軽自動車内で最も体積の少ない車輛の一つです。また2シーター、オープンカーという特徴があります。この場合の構成は下記のようになりました。
・ボディ・サイズ:サブコンパクト
・シャーシ:標準
・サスペンション:強化
・パワープラント:小型
・装甲:通常、T:0、他5面は1
・タイヤ:標準x4
・乗員:ドライバーx1、乗客x1(計2名)
・乗客1名を乗せた状態での空きSp・残積載可能重量:1Sp・355lb
・価格:$1,355
・HC:2(On-Road)・-1(Off-Road)
・加速:5㏕/h
・最大速度:80㏕/h
・総重量:1,945lb
上記の空きSp・残積載可能重量はトランクルームぶんと見做して良いと思います。
パワープラントが非力なため、仮に乗客を乗せなくても加速は5㏕/hのままです。パワープラントを"中型"へ変更すれば加速は10㏕/hへ上がりますが、引き換えにトランクルームぶんの空きSpを失います。
ホンダ「S660」とかをイメージされるなら、パワープラントを"中型"にするほうが良いかもしれません。
・普通の軽自動車
2シーターのオープンカータイプを作ってみて判明したことが1点あります。
「サブコンパクトのサイズだと4名乗車できない」という点です。しかし日本の軽自動車は4人乗りがあります。このため4人乗りの軽自動車を再現しようとすると、ボディ・サイズは「コンパクト」を選択せざるを得ません。
そして「コンパクト」のサイズを選択するとそれだけで重量が300lb加算されます。その結果、小型パワープラントだとどうしてもパワー不足となり、乗員を4名乗せられないことになります。
結論としてボディ・サイズは「コンパクト」、パワープラントは「中型」を選択せざるを得ないということになります。
…この情報だけ見ると軽自動車よりも5ナンバー車のイメージになってきますね。
この条件で構成すると下記のようになります。
・ボディ・サイズ:コンパクト
・シャーシ:軽
・サスペンション:強化
・パワープラント:中型
・装甲:通常、6面とも1
・タイヤ:標準x4
・乗員:ドライバーx1、乗客x3(計4名)
・乗客3名を乗せた状態での空きSp・残積載可能重量:1Sp・574lb
・価格:$1,998
・HC:2(On-Road)・-1(Off-Road)
・加速:10㏕/h(貨物44lbまで)・5㏕/h(貨物574lbまで)
・最大速度:90㏕/h
・総重量:2,756lb
パワープラントを「中型」にしたため、加速が「10㏕/h」に向上します。この辺は「ターボ車だから」とかの理由を付けて納得しましょう。(笑)
ボディ・サイズを"コンパクト"にしたことで、乗員を3名乗せてもまだトランクルームぶんのスペースが1Spうまれます。
・軽トールワゴン・軽ハイトワゴンタイプ
このタイプは車高があり、そのぶん室内空間を広く感じられるという特徴があります。このタイプも4人乗りなので上述の「普通の軽自動車」のデータを基に作成します。
加えて、「トールワゴン」の演出として「カートップ・キャリア2Sp」を使用します。
構成は下記のようになります。
・ボディ・サイズ:コンパクト
・シャーシ:軽
・サスペンション:強化
・パワープラント:中型
・装甲:通常、T:0、他5面は1
・タイヤ:標準x4
・アクセサリ:カートップ・キャリア2Sp(装甲:通常、5面とも1)
・乗員:ドライバーx1、乗客x3(計4名)
・乗客3名を乗せた状態での空きSp・残積載可能重量:3Sp・520lb
・価格:$2,110
・HC:2(On-Road)・-1(Off-Road)
・加速:5㏕/h
・最大速度:80㏕/h
・総重量:2,810lb
本体のTopの装甲を0にしてカートップ・キャリアを載せることで、トールワゴンらしさの演出にしています。
カートップ・キャリアがあるために最大速度は―10㏕/hされています。
貨物積載用のSpはカートップ・キャリアぶんを足して計3Spになります。
・軽トラックタイプ
軽トラも、軽自動車の中では外せません。
ボディ形状は「ピックアップ・トラック」なのですが、カー・ウォーズの「ピックアップ・トラック」はアメ車のあのサイズを指しますので、ここはやはり「サブコンパクト」か「コンパクト」のボディ・サイズを使用するのが適切と考えます。
さて軽トラックの座席数は2です。
「サブコンパクト」を選択すると、上述「2シーターのオープンカータイプ」とほぼ同じデータになります。すると貨物用Spは1だけになり、これでは軽トラックのイメージにはそぐわないでしょう。
ここもやはり「コンパクト」を使用するという選択になると思います。そこで上述「普通の軽自動車」や「軽トールワゴンタイプ」のデータを基にして、軽トラックの構成は下記のようになります。
[軽トラ・ピックアップタイプ]
・ボディ・サイズ:コンパクト
・シャーシ:標準
・サスペンション:強化
・パワープラント:中型
・装甲:通常、6面とも1
・タイヤ:標準x4
・乗員:ドライバーx1、乗客x1(計2名)
・乗客1名を乗せた状態での空きSp・残積載可能重量:3Sp・1,244lb
・価格:$2,078
・HC:2(On-Road)・-1(Off-Road)
・加速:10㏕/h(貨物344lbまで)・5㏕/h(貨物1,244lbまで)
・最大速度:90㏕/h
・総重量:2,456lb
・備考:貨物用の3Spは荷台扱いとし、底部以外の装甲はなし。(キャビン部のみ6面に装甲あり)
[軽トラ・パネルバンタイプ]
・ボディ・サイズ:コンパクト
・シャーシ:標準
・サスペンション:強化
・パワープラント:中型
・装甲:通常、T:0、他5面は1
・タイヤ:標準x4
・アクセサリ:カートップ・キャリア2Sp(装甲:通常、5面とも1)
・乗員:ドライバーx1、乗客x1(計2名)
・乗客1名を乗せた状態での空きSp・残積載可能重量:5Sp・1,190lb
・価格:$2,190
・HC:2(On-Road)・-1(Off-Road)
・加速:10㏕/h(貨物290lbまで)・5㏕/h(貨物1,190lbまで)
・最大速度:80㏕/h
・総重量:2,510lb
・備考:貨物用の5Spは荷台のコンテナ。6面に装甲あり
ピックアップタイプは貨物用Spは荷台であるということにしています。平台トレーラーと同じ扱いにするなら3Sp以上の貨物も(荷崩れしなければ)積載可能としても良いと思います。
ワゴンタイプもあると思いますが、データ的にはピックアップタイプの荷台を車内貨物室にするだけですのでデータ化は割愛しました。
パネルバンタイプは、キャビンよりも背の高い貨物室を持つタイプをイメージしました。
いずれのタイプも、シャーシを強化すれば貨物の積載可能重量は増やせます。
・オフロードタイプ
ええ。アレです。ス○キ「ジ○ニー」です。
このタイプも4人乗りなので、上述「普通の軽自動車」を参考にします。但しオフロード装備に交換していきます。
構成は下記のようになります。
・ボディ・サイズ:コンパクト
・シャーシ:重
・サスペンション:オフロード
・パワープラント:中型
・装甲:通常、6面とも1
・タイヤ:オフロード用ソリッドx4
・乗員:ドライバーx1、乗客x3(計4名)
・その他装備:ロール・ケージ
・乗客3名を乗せた状態での空きSp・残積載可能重量:0Sp・814lb
・価格:$7,078
・HC:2(On-Road)・3(Off-Road)
・加速:5㏕/h(貨物814lbまで)
・最大速度:90㏕/h
・総重量:3,256lb
オフロード用サスペンションとタイヤに交換するだけで価格が跳ね上がりました。
らしさを出すためにロール・ケージを装備させましたが、取り外せば貨物用に1Sp確保できます。また、ロール・ケージを取り外し、乗客も1名だけにすれば加速は10㏕/hに向上します。
オフロード装備の威力は絶大で、オンロードよりオフロードの方がHCは高くなります。
(2021/10/13 作成)
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