カー・ウォーズとGURPSの比較

Steve Jackson Games社は、Car Wars(カー・ウォーズ)をリリースした後にGURPSという汎用RPGシステムをリリースしました。

カー・ウォーズのキャラクターに関するルールと、GURPSには類似点があります。(相違点もありますが)

その類似点を2点挙げます。


・類似点1:初期値が一律であること


カー・ウォーズは「ボードゲーム」という出発点だったためか、武装車輛のパーツとなる乗員(キャラクター)に対して「30pt」という一律のポイントを与え、そのポイントをプレイヤーが自由に《スキル》へ割り振ることが出来るというルールになっています。

また、乗員以外のパーツにはそれぞれ値段が設定されています。基本的に高性能な武器ほど高価であり、それなりの武器はそれなりの価格が付けられています。そしてゲームを行なう時、多くのシナリオでは各プレイヤーに「予算」が提示され、その予算内で武装車輛を用意するようになっています。

結果として、武装車輛についても乗員に関してもプレイヤーが"公平さ"を感じるように設計されています。


いっぽうのGURPSも、キャラクター作成時は一律のポイントが配布され、各プレイヤーはそのポイントをやりくりしてキャラの個性を出していきます。

GURPSも、各キャラクターの能力を"均せ"ば全員同じになりますので"公平さ"を感じやすいシステムであると言えます。


上記のゲームはどちらもゲームスタート時の条件に"公平さ"を感じるので、プレイヤーは納得感を持ってゲームに参加できます。


・類似点2:《スキル》


時系列ではカー・ウォーズが先なので、カー・ウォーズの《スキル》の考えをGURPSが継承したと考えて良いかと思います。

どちらも様々な分野に《スキル》があります。


カー・ウォーズではその分野で成果を上げると経験値(ポイント)が貰え、ポイントが「10」貯まると《スキル》のレベルを「1」上げることが出来る(=ポイントでレベルを購入可能)という成長ルールになっています。


GURPSも同様の《スキル》があり、様々な《スキル》を獲得できるようになっています。

(これ書いた後にGURPSベーシックを読み直したら《技能》という翻訳名でした。すみません。)

ただGURPSの場合はベースとなる能力値があり、その能力値に基づいて各《スキル》が購入可能です。また、レベルが上がる度に必要となるポイントが増えていくルールになっています。

レベルが上がるほどレベルアップが難しくなっていく(ポイントが大量に必要になる)という点は、カー・ウォーズとは違う点ですね。


レベルアップの仕方に差異はありますが、キャラクターの個性付けのために《スキル》という考え方を導入している点は同じですね。


(2021/10/11 作成)

ボードゲームとRPGに関する駄文

はじめまして。あるいはこんにちは。 少年時代を昭和で過ごしたロートルです。 令和になり、試しにサイトなどを開設してみようと思い立ちました。 ネタを何にするかと見廻したところ、僅かですが手持ちのアナログゲームが目に留まったのでこれを少しずつ紹介していこうと思います。 自己満足のためのサイトですがご容赦を。